大人から子どもまで大人気のローストビーフ。お家でのパーティーやお祝いごとの食事にもピッタリで、最近では自宅で手作りする方も多いですよね。
簡単にできておいしいレシピがたくさん紹介されているので、気軽に挑戦してみたけれど、いざ作ってみるとちゃんと火が通っているのか心配になってしまう方も多いでしょう。
肉が赤いけど…これって生焼け?でもローストビーフってこんなもの…?食べてしまっても大丈夫なのか…
そんなとき、簡単に生焼けかどうか見分けられる方法を知っていればとっても便利ですよね!
今回はローストビーフの生焼けの見分け方を紹介します。
ローストビーフの生焼けの見分け方
ローストビーフが生焼けなのかどうかって判断するのって難しいですよね…。
肉汁の色や温度、切り口の断面の色でも見分けることが可能なのです。
ここではローストビーフの生焼けの見分け方を詳しく紹介します。
肉汁の色をチェックする
串や爪楊枝を刺して、肉汁の色をチェックしてみてください。
調理後に冷ましたローストビーフの、一番厚みのあるところに串を刺します。
分かりにくい場合は肉汁の匂いもひとつの判断基準。血生臭ければまだ火が通っていないという証拠です。
料理用温度計を使用する
料理用温度計を使って中の温度を測り、生焼けか確認しながら調理する方法もあります。
料理用の温度計は先端に温度センサーのついた串のような部分があり、それを肉の中心に刺し中の温度を測って焼け具合を確認することが可能です。
ローストビーフは中を目で見て確認しながら調理できないので、焼き加減が数字に表れてくれるのはとても便利ですよね。
金串を刺して温度を確かめる
金串を刺して中の温度をチェックしてみましょう。
ちなみに、金串が熱ければ火が通りすぎ、温かければちょうどいい、という具合に判断できます。
熱すぎるとやけどの危険もありますので、十分に注意して行ってくださいね。
切ったときの断面の色を見る
切ったときの断面の色で生焼けか判断することもできます。
ちなみに、ローストビーフはカットしてからしばらく経つと断面はピンクからバラのような赤色になります。
もしかして生焼けだった?と勘違いしがちですが、これは肉の中に含まれるヘモグロビンが空気中の酸素と反応して起こる現象ですので、生焼けではありません。
ご心配なく!
生焼けのローストビーフは食べても大丈夫?
生焼けのローストビーフは、新鮮な肉を使用していれば基本的には食べても問題はありません。
生焼けのローストビーフを食べてしまったとき、気になるのは食中毒ですよね…。
しかし、人に害のある菌が牛肉の内部には存在していません。外側は菌が付着しやすいですが、焼いているので問題はありません。
ただ、切り分けたあとの生焼けのローストビーフは注意が必要です。断面に菌が付着してしまいやすいので、早めに食べるか残ったら素早く冷凍保存しましょう。
ローストビーフが生焼けだった時の対処法
生焼けだった場合には再加熱が必要になりますよね。
ここでは、湯煎・レンジ・蒸し焼きでの再加熱の方法を紹介していきます!
湯煎で再加熱する
まずは湯煎で再加熱する方法を紹介します。
- ローストビーフをラップで二重に包みビニール袋に入れて、更にジップロックなどの密閉できる袋に入れます。
- お湯を沸かした鍋を火から下ろし、包んだローストビーフを入れてフタをします。しっかりと全体が浸かる湯量を用意してください。時間としては大体15分から20分程度そのまま置いておきましょう。適切な時間は肉の大きさによっても異なりますので、様子を見ながら行ってください。
- お湯から上げたら、冷めるまで放置してください。
しっかりと肉を入れた袋の空気を抜き密閉して、肉がお湯に浸からないようにしましょう!
レンジで再加熱する
次にレンジで再加熱する方法を紹介します。
カットしてから、生焼けかも…!と気づいたときにはレンジを使用しましょう!
- ローストビーフをラップに包み、200Wでまずは2分間加熱しましょう。
- 更に加熱する場合は30秒ずつ、切り口の様子を見ながら加熱してください。
電子レンジは一気に加熱してしまうことで肉がパサパサになり失敗に繋がってしまうので、必ず200Wで様子を見ながら少しずつ加熱することがポイントです。
蒸し焼きにする
フライパンで蒸し焼きにし再加熱する方法もあります。
フライパンを弱火で熱します。そこにローストビーフを入れて、5~10分程蒸し焼きにしましょう。
すでに焼き目のついたローストビーフを更に焼くことになるので、気になる場合はアルミホイルで肉を包むと焦げたりする心配はありません。
ローストビーフを生焼けにしないためのコツ
生焼けにしないためにはどんなことに注意すれば良いのか?
余熱をしっかりとして、調理前・調理過程での肉の温度にも気をつける必要があります。
ここではローストビーフを生焼けにしないためのコツを紹介します。
余熱でしっかり火を通す
加熱したあとは余熱でしっかりと火を通すことが大切です。
ローストビーフ作りでは余熱調理はとても重要な工程。余熱することで外側から中心へ熱を通すことができるので、急いでカットしてしまわず余熱時間はしっかりと確保しましょう!
このとき、アルミホイルで包むことで外側の熱が中心に伝わりやすくなります。
またしばらく常温で放置することで肉汁をなじませることができるので、カットしたときに赤い肉汁が流れ出る心配もありません。
牛肉は常温に戻してから調理する
牛肉は必ず常温に戻してから調理してください。
冷蔵庫から出した肉はラップに包んで1〜2時間常温に放置しておきましょう。そうすることでしっかりと中心部まで常温に戻り理想的な仕上がりになります。
冷蔵庫からだしてすぐに調理したり、放置時間が短すぎることは生焼けの大きな要因となってしまいます。慌てずに調理していきましょう!
こまめに温度を測る
こまめに温度を測り、生焼けを回避しましょう!
ステーキと同じように、ローストビーフの焼き加減にも種類があります。
- 50度~54度 レア(赤みが強く残っている状態)
- 54度~57度 ロゼ(中心がピンク色)
- 57度~60度 ミディアム(中心が少し茶色)
つまり、生焼けにしないためには中心温度を50度から60度にする必要があるということです。
調理しながら中の温度をこまめに確認することで、生焼けを防ぐと同時に好みの焼き加減も目指すことができます!
今回はローストビーフの生焼けの見分け方を紹介しました!
ローストビーフが生焼けの場合
- 切った時の肉汁が血のように赤い色で、血生臭い
- 肉の中の温度が50度以下もしくは、金串で肉を刺して下唇に当てたときに冷たい
- 切ったときの断面が赤くてツヤとテカリがある
このような特徴があります。
生焼けのローストビーフは、新鮮な肉を使用していれば基本的には食べてしまっても問題はありません。カットしたあとの生焼けのローストビーフは切り口に菌が付着しやすいので早めに食べてしまいましょう。
生焼けのローストビーフの再加熱は
- 湯煎
- レンジ
- 蒸し焼き
この方法で行えます。
生焼けになってしまわないためには、肉を冷蔵庫からだしてすぐ調理せずに常温に戻し、加熱後は余熱調理をしっかりと行いましょう。
加熱前から加熱後まで、肉の温度管理をしっかりと行っていればローストビーフはとっても上手に作ることができます!