気分新たに「手作りのはがきを作ってみよう」と思い立ったのはいいのですが…いざ手作りはがきを作ろうとすると、「サイズや作り方の詳細がわからない」という人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ピクセルや解像度とは?、はがきとポストカードでは違うの?などわからない点がいろいろと出てきます。
いきなり「ピクセル」や「解像度」、「dpi」など難しい言葉がでてきたら、少し混乱してしまいますよね。でも大丈夫です、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
それでは、1つ1つ順番にみていきましょう。
はがきのサイズのピクセルは?
はがきのサイズに解像度を当てはめると各ピクセルは以下の通りです。
解像度 | ピクセル(px) |
72 dpi | 283 × 420 |
144 dpi | 567 × 839 |
200 dpi | 787 × 1165 |
300 dpi | 1181 × 1748 |
350 dpi | 1378 × 2039 |
400 dpi | 1575 × 2331 |
600 dpi | 2362 × 3496 |
1200 dpi | 4724 × 6992 |
このように、はがきサイズのピクセルは解像度によって変わってきます。
きれいな仕上がりに必要な解像度は、 300〜350 dpi が一般的な目安ですので、ピクセルは次のようになります。
- 解像度300 dpiの場合 1181 px × 1748 px
- 解像度350 dpiの場合 1378 px × 2039 px
はがきのサイズに関することから順番に解説していきますね。
郵便局が発行する切手代込みのはがきを「郵便はがき」、切手を貼って送るはがきを「私製はがき」と呼びます。
【はがきサイズ】
- はがきのサイズ 10 cm × 14.8 cm(100 mm × 148 mm)
- はがきの縦横比 1 : 1.48
私製はがきには制限があり、『90〜107mm × 140〜154mm』 の範囲内ならOKです。
このサイズより大きくなると「第一種郵便物」の扱いになり、切手代が高くなるので注意してください。
はがきのサイズのピクセルに必要な解像度
はがきのサイズのピクセルに必要な解像度は、300〜350dpiが一般的な目安になります。
解像度の単位は「dpi」で表示され、簡単に説明すると画像の密度のことです。
解像度が高ければ高いほど、鮮やかでキメが細かくきれいな画像に仕上がります。
しかし、解像度が2倍になるとデータの容量は4倍になるので、スムーズな作業を行うには解像度を高くしすぎるのも注意が必要です。
はがきに写真を入れる場合は、解像度以上の写真を用意しなければなりません。
- 解像度300dpiの場合で206万4388画素
- 解像度350dpiの場合で280万9742画素
これ以上のサイズが必要です。
最近のスマートフォンのカメラは、高性能ですが撮影モードで変わってくるので確認しながら撮影しましょう。
はがきサイズの縦横の比率はどのくらい?
基本的なはがきサイズは、10 cm × 14.8 cm(100 mm × 148 mm)で、比率は1: 1.48 です。
おおよその比率では、2:3 になります。
私製はがきは、『90〜107mm × 140〜154mm』以内の範囲ですが、比率は通常のはがきと同じ 1:1.48 として大丈夫です。
【はがきの規格】
一般のはがき | 10 cm × 14.8 cm(100 mm × 148 mm) |
私製はがき | 9cm~10.7cm× 14cm~15.4cm
(90~107mm × 140~154mm) |
比率 | 1:1.48 |
近い整数比 | 2:3 |
ポストカード | 9cm~10.7cm× 14cm~15.4cm
(90~107mm × 140~154mm) |
はがきサイズのピクセルをペイントで設定する方法
ペイントアプリできれいな仕上がりにするためにも、単位はピクセルで設定することをおすすめします。
まずは、ペイントアプリにアクセスします。
【ペイントを起動する方法】
- ①デスクトップ左下にある「スタートボタン」をクリックするかWindowsキーをタップする
- ②メニューをスクロールしていき「Windowsアクセサリ」を選択
- ③その中にある「ペイント」をクリック
【はがきサイズの設定手順(解像度300dpiの場合の例)】
- ①ペイントアプリ左上のファイル下の「貼り付け」を選択
- ②「ファイルから貼り付ける」で画像を選んで貼る
- ③左上の「サイズ変更」をクリック
- ④表示されたボックス内の単位をピクセルにチェックする
- ⑤「縦横比を維持する」のチェックを外すと細かい数字が入力できます
- ⑥水平方向(幅)「1748」、垂直方向(高さ)「1181」と入力しOKボタンを押す
- ⑦画像全体を表示するには右下にあるスライダーで調整してください
はがきサイズのピクセルは正しく設定しよう
自分ではがきをデザインする場合は、はがきサイズのピクセルの設定を正しく行い、サイズ内でレイアウトをすることがポイントです。
はがきのサイズ内におさめなければ、画像が切れたりなどレイアウトが崩れてしまいます。
例えば、半分だけに写真を配置して余白に文字を書きたい場合、写真のサイズを半分にする必要があります。
この作業を簡単にする場合は、ペイントに「はがきサイズの台紙」を作成して、台紙の中に画像を貼り付けてレイアウトしてみると良いでしょう。
台紙とは、はがきと同じサイズにした白い枠のことです。
【ペイントアプリで台紙を作る方法】
- ①ペイントアプリを起動する
- ②サイズ変更をクリック
- ③表示されたボックス内の単位をピクセルにチェック
- ④「縦横比を維持する」のチェックを外すと細かい数字が入力できます
- ⑤水平方向(幅)「1748」、垂直方向(高さ)「1181」と入力しOKボタンを押す
- ⑥画像全体を表示するには右下にあるスライダーで調整してください
できた台紙の中におさまるように画像を貼り付けたりすれば、はみ出したり切れたりしなくて済みますね。
はがきとポストカードのピクセルは同じ?
ポストカードは、規定の範囲内で作られているので、通常のはがきと同じピクセルと考えて大丈夫です。
これ以上のサイズなら「第一種郵便物」になるので、必ず確認しましょう。
- はがきサイズのピクセルは解像度によって変わる
- はがきのサイズのピクセルに必要な解像度は 300〜350 dpi が目安
- はがきサイズの縦横の比率は1:1.48
- はがきサイズのピクセルの設定を正しく行い、サイズ内でレイアウトをすることがポイント
きれいに仕上げるために必要な解像度は、300〜350dpiが一般的な目安になります。
- 解像度300 dpiの場合のピクセル 1181 px × 1748 px
- 解像度350 dpiの場合のピクセル 1378 px × 2039 px
なかなか会えない大切な家族や友人に、自分でデザインしたはがきを送って連絡をとってみてはいかがですか?
見せたい写真や画像をそっと添えれば、よろこんでもらえること間違いなしです。
手作りはがきは、ペイントアプリがあれば簡単に写真や画像を載せることができます。
また、無料ではがきのデザインをダウンロードして貼り付けることも可能。
ぜひ参考にして素敵な手作りはがきを作ってくださいね。