かぼちゃは煮たり、焼いたり、蒸したり、どんな料理に使っても美味しいですよね。だからつい、かぼちゃを丸ごと1個買ってしまうも、結局使い切れずに余してしまうこともしばし。
そんな時は冷凍保存をしますが、解凍したかぼちゃをいざ使うと、水っぽかったり、食感や味がまずいと感じることがあります。
今回は「かぼちゃを冷凍するとまずくなるの?」について紹介します。
かぼちゃを冷凍するとまずい?
かぼちゃは上手に冷凍をすると、まずくなりません。
しかし、かぼちゃの性質を知らずに、誤った方法で冷凍するとまずいと感じます。
かぼちゃを上手に冷凍保存を出来れば、調理の時短になったり、腐らせることなく保存できるので便利です。
かぼちゃを冷凍するとまずくなるのはどうして?
かぼちゃを冷凍するとまずくなる理由は
- 水分を多く含んでいるから
- 酸化や冷凍焼けが原因
理由は、かぼちゃには水分が多く含まれており、冷凍することでその水分は氷になります。この氷が解凍した際に溶け出し、水っぽくなるのです。
また、生のかぼちゃを冷凍した時に感じるのが、鼻をつくような嫌な臭い。これは酸化や、冷凍焼けが原因とされています。
まずくならない!かぼちゃの冷凍方法
まずくならないかぼちゃの冷凍方法は、保存する時の状態に合わせて、やり方を変える必要があります。
今回は
- 生のかぼちゃ
- 加熱したかぼちゃ
- ペースト状にしたかぼちゃ
これら冷凍方法を、詳しく説明します。
生のかぼちゃを冷凍する場合
生のかぼちゃを冷凍する場合は、
- かぼちゃの種、ワタを取り除き、適当な大きさに切る
- キッチンペーパーで水分をよく拭き取る
- 使う分ごとにラップで包み、ジップロックに入れる
かぼちゃの種とワタの部分が1番痛みやすいです。ここをきれいに取り除き、かぼちゃの水分をしっかり拭き取りましょう。
冷凍する際は、1回に使う分をラップに包み、ジップロックに入れる。そうすることで、調理しやすいだけではなく、断面の乾燥も防ぎ劣化しにくいです。
加熱したかぼちゃを冷凍する場合
加熱したかぼちゃを冷凍する場合は、
- かぼちゃの種、ワタを取り除き用途に応じて切る
- 耐熱容器に入れ、柔らかくなるまでレンジで加熱
- 加熱後、すぐにラップを取り外し冷めるまで置く
- 使う分ごとにラップで包み、ジップロックに入れる
加熱したかぼちゃを冷凍する場合は、電子レンジで火を通しましょう。
茹でてもいいのですが、茹でると水分が出やすく水っぽい状態に。その点、電子レンジで加熱すると水分が出にくいです。
ポイントは、加熱後すぐにラップを取り外し、水分を蒸発させましょう。これをすることで、更に水っぽさがなくなります。
ペースト状にしたかぼちゃを冷凍する場合
ペースト状にしたかぼちゃを冷凍する場合は、
- かぼちゃの皮・種・ワタを取り、適当な大きさに切りレンジで加熱
- 加熱後、熱いうちにペースト状になるまで潰す
- ジップロックに入れ平らにし、箸などで線をつける
ペースト状のかぼちゃを冷凍する時は、皮を取り除いた状態にしてから加熱。かぼちゃの皮は無いほうが、臭みも出にくく熱も通りやすいです。
また冷凍する時は、解凍後の調理がしやすいようにしておきましょう。ラップで小分けにしておくのもいいですが、簡単なのはジップロックに入れて平らにし、箸で線を付ける方法です。
こうしておけば、必要な分をパキッと割るだけで簡単に使えます。
冷凍かぼちゃの解凍方法・調理方法
冷凍かぼちゃの解凍方法や調理方法は、保存した時の状態によって、やり方を変える必要があります。
生のかぼちゃを冷凍した場合
生のかぼちゃを冷凍した場合は、
解凍方法:凍ったまま調理
調理方法:煮物や汁物
生のまま冷凍したかぼちゃは、凍ったままの状態で調理しましょう。解凍してから使うと、水分が抜けて味や食感がまずくなります。
また、凍ったままの状態で煮物や汁物に使うと、火が通りやすく時短にもなります。
加熱したかぼちゃを冷凍した場合
加熱したかぼちゃを冷凍した場合、
解凍方法:低温解凍
調理方法:煮物や炒めもの
加熱したかぼちゃは低温解凍をすると、水分を外に逃すことを防げるので、味や食感は美味しいままです。因みに低温解凍のやり方は、調理に使う前夜から、冷凍したかぼちゃを冷蔵庫に入れて置きます。
1度加熱したかぼちゃは、火がすでに入っているので炒めものや煮物に最適。しかし、火を通しすぎると食感が悪くなるので注意が必要です。
ペースト状にしたかぼちゃを冷凍した場合
ペースト状にしたかぼちゃはを冷凍した場合、
解凍方法:低温解凍
調理方法:スープ、コロッケ、プリン
ペースト状の冷凍かぼちゃは、加熱したかぼちゃと同様に、低温解凍をしましょう。
時間が無い時は電子レンジで加熱をしてもいいですが、高いワット数で一気に熱を入れるのではなく、低いワット数で徐々に温めましょう。そうすることで、かぼちゃの水分量が保たれたまま解凍できます。
ペースト状のかぼちゃは、スープやコロッケにするのがおすすめ。またペースト状を活かし、プリンやケーキなどのお菓子作りにも最適です。
調理したかぼちゃは冷凍できる?
調理したかぼちゃは、冷凍保存ができます。
調理したかぼちゃの一例、
- かぼちゃの煮物
- かぼちゃのコロッケ
- かぼちゃの炒めもの
ポイントは、かぼちゃの煮物など汁気があるものは、水分をしっかり飛ばしてから冷凍保存します。
また、調理したかぼちゃの解凍方法は、低温解凍か電子レンジを使い解凍しましょう。
冷凍したかぼちゃの保存期間
冷凍したかぼちゃの保存期間は、約2週間~1ヶ月程度。
保存した時の状態で異なりますので、以下を目安にしてください。
- 生のかぼちゃ:約2週間
- 加熱したかぼちゃ:約1ヶ月
- ペースト状のかぼちゃ:約2週間
保存期間が過ぎると、冷凍焼けや酸化の原因になります。必ず保存期間内に使うようにしましょう。
かぼちゃは上手に冷凍できれば、まずくなりません。
むしろ、かぼちゃを冷凍保存を出来れば、調理の時短になったり、腐らずに長い期間保存できるのでとても便利。
ただ、かぼちゃは水分の多い野菜なので、冷凍するとどうしても味や食感が損なわれてしまいます。それを最小限に抑えるために、上手な方法で冷凍することが大切です!