ビビンバやサムギョプサルなどの韓国料理に使われるコチュジャン。
マイルドな辛さとほのかな甘みが特徴の発酵調味料です。
和え物や炒め物、生野菜につけても美味しく、手軽に韓国風の味付けができるコチュジャンですが、家庭に代用品として使えるものはあるのでしょうか?
コチュジャンの代用品や、代用品で作ることができる料理、辛さが苦手な人向けの代用品などご紹介します!
コチュジャンの代用
コチュジャンは、糖化させた米やもち米に唐辛子を加えて作られた、辛みの中に甘みも感じられる調味料です。
家庭にある調味料でコチュジャンの代用をする場合には、いくつかの材料を組み合わせる必要があります。
豆板醤
豆板醤だけでは、コチュジャンの代用として使うことは難しいです。
豆板醤にはコチュジャンのような甘みが足りない為、代用するためには甘みを加えます。
コチュジャンの甘みを再現する為には更に、
- 砂糖
- 味噌
を加えると良いでしょう。
豆板醤はコチュジャンと見た目は似ていますが、味は甘みがなく、唐辛子の辛さが強く主張する調味料です。
代用するときは砂糖と味噌も加えて、甘みをプラスします。
甜麺醤
甜麺醤だけでは、コチュジャンの代用はできません。
甜麺醤は日本の八丁味噌に似ており、コチュジャンよりも甘みが強い調味料です。
コチュジャンの辛みは甜麺醤のみでは再現できないので、コチュジャンの代わりとして使う場合は唐辛子などで辛さを加えましょう。
味噌
味噌のみでは、コチュジャンの代用として使うことはできません。
味噌は出汁や旨みが特徴の調味料なので、コチュジャンのような辛みやコクが足りません。
コチュジャンの代わりに味噌を使う場合は
- 唐辛子
- 砂糖
- みりん
を調理過程で加えると良いでしょう。
混ぜることでもっとコチュジャンに近づける!
豆板醤と甜麺醤を混ぜる
【豆板醤+甜麺醤】
豆板醤と甜麺醤を合わせると、コチュジャンと似た味わいになります。
豆板醤だけでは辛さと塩気が強い為、甜麺醤で甘みを補います。
甜麺醤を炒めてから混ぜ合わせると、更にコクが出て味わい深くなります。
甜麺醤がない場合は、こちらの組み合わせがおすすめです。
【豆板醤+味噌+醤油+砂糖】
大さじ1の味噌をベースにして、豆板醤・味噌・醤油・砂糖を少量ずつ加えて味を調整します。
味噌と砂糖・醤油・唐辛子を混ぜる
【味噌+砂糖+醤油+唐辛子】
味噌をベースに、砂糖と醤油、唐辛子を加えて混ぜ合わせます。
味噌大さじ1に対して、他の材料は小さじ1程度を目安にしましょう。
もう少しコクを足したい場合は、ごま油を他の材料よりも少な目に足すと良いでしょう。
味噌とキムチの素、砂糖、ごま油を混ぜる
【味噌+キムチの素+砂糖+ごま油】
コチュジャンのように辛みとコクを加えるために、味噌とキムチの素・砂糖・ごま油を合わせます。
キムチの素には果物や野菜・魚介などが含まれていてコクがあるので、味噌をよりコチュジャンのような味わいに近づけます。
辛い物が苦手な場合はケチャップを代用品としてみても
甘辛い味付けのチーズタッカルビやヤンニョムチキンですが、辛い物が苦手な場合はケチャップを使って味付けをしてみてください!
辛くないチーズタッカルビの味付け
(1~2人前/鶏肉300g)
<各大さじ2>
★ケチャップ
★醤油
★味噌
★酒
★砂糖
<各小さじ1>
★焼肉のタレ
★片栗粉
<各チューブ1~2cm>
★にんにく
★しょうが
<適量>
★塩コショウ
あとはチーズタッカルビを作る普段通りの手順で完成します!
ケチャップの酸味が、コチュジャンの辛みの代わりになってアクセントを加えます。
またケチャップの赤さで、コチュジャンを使わずともチーズタッカルビのような食欲をそそる見た目を再現します!
辛くないヤンニョムチキンのタレ
(2~3人前/鶏肉600g)
<大さじ3>
★ケチャップ
<各小さじ1>
★味噌
★醤油
★砂糖
★みりん
<適量>
★ニンニクチューブ
辛さを足したい場合は、このタレに豆板醤を大さじ1加えます。
子ども用と大人用で分けて作ることができる、便利なヤンニョムタレのレシピです!
コチュジャンの代用品を使うメリット
コチュジャンが常備されている家庭は少ないかもしれません。
そんな時に活躍するコチュジャンの代用品。
代用品を使うメリットもあるんです!
辛さを調節できる
コチュジャンの代用品は、辛さを加える材料の量を変えることで辛さの調節ができます。
コチュジャンを入れた状態で辛さの調節は難しく、料理全体の味が濃くなったり、味がぼやけたりしてしまいます。
代用品の場合は、辛さを出す豆板醤や唐辛子などの量を調節すれば、好みの辛さで料理を仕上げることができます。
代用品を使えば、家族で辛さの好みが違う場合などに便利です!
賞味期限切れにしてしまうことがない
コチュジャンの代用品は、使う度に作るので賞味期限を気にする必要がありません。
コチュジャンは一般的に、未開封の場合は半年から1年、開封後は1か月から半年が賞味期限の場合が多いです。
開封したら早めに使い切らなければいけませんが、日常的にコチュジャンを使う機会が少ない家庭もあると思います。
コチュジャンを最初から買わずに、韓国料理を作るたびに代用品を使うのも1つの手です!
コチュジャンの代用品はこんな料理に使える!
コチュジャンの代用品で作ることができる料理をご紹介します!
ビビンバ
コチュジャンを味噌で代用したビビンバです。
通常ならコチュジャンで下味をつけるビビンバの牛肉ですが、コチュジャンを使わずに味噌で代用します。
【牛肉の下味】
(20人前/牛こま切れ肉150g)
★酒 大さじ2
★砂糖 小さじ2
★醤油 大さじ1
★味噌 小さじ1
★唐辛子 適量
★おろしにんにく 小さじ1/2
★おろししょうが 小さじ1/2
②油をしいたフライパンで牛肉を色が変わるまで炒める。
③ほうれん草や人参、もやしのナムルをご飯にのせて完成!
唐辛子で辛さの調節ができます。
唐辛子をいれなくてもビビンバ風の味付けなので、辛さが苦手なお子様におすすめです!
チゲ鍋
朝鮮半島の言葉で”鍋料理”という意味を持つ「チゲ」。
キムチチゲ、プデチゲ(豚バラのチゲ)、スンドゥブチゲ(豆腐のチゲ)など様々な種類があります。
全てコチュジャンを入れて作るのが一般的ですが、甜麺醤と味噌で代用して作ることもできます。
【チゲの素/2人分】
★甜麺醤 小さじ1
★味噌 大さじ2
★顆粒和風だし 大さじ1
★一味唐辛子 大さじ1/2
★ごま油 大さじ1
★にんにく 2cm程度
★生姜チューブ 2cm程度
★水 400ml
※一味唐辛子の代わりに豆板醤を少量加えてもOK!
代用品でも本格的なチゲができます。
スープ
コチュジャンの代わりに甜麺醤と味噌を使い、コク深い身体が温まるスープも作ることができます。
【スープ/2人分】
★鶏がら 小さじ2
★水 400ml
★甜麺醤 小さじ1
★味噌 大さじ2
★ごま油 大さじ1
★にんにく 2cm程度
★しょうがチューブ 2cm程度
鍋にお好みの具材と一緒に煮込んで完成です。
水を豆乳に変えてもOK!
焼肉のタレ
コチュジャンの代わりに豆板醤を代用したレシピです。
【材料】
★醤油 100㏄
★砂糖 大さじ4
★白ごま 大さじ1
★ごま油 小さじ1/2
★豆板醤 小さじ1/2
★にんにく 適量
★しょうがチューブ 適量
★一味唐辛子 適量
砂糖を減らして甜麺醤を加えても美味しく仕上がります!
炒め物
コチュジャンの代用品は、炒め物との相性が良いです!
コチュジャンの代用品で炒め物を作る場合は、豆板醤+甜麺醤でコク深い甘辛味に仕上がります。
いつもの野菜炒めに、コチュジャンの代用品を加えるだけで、食欲がそそられる一品が仕上がります!
豆板醤、甜麺醤、味噌をコチュジャンの代用品として使う場合は、他の調味料で補う必要があります。
- 豆板醤には→砂糖+味噌
- 甜麺醤には→唐辛子
- 味噌には→唐辛子+砂糖+みりん
これらを調味料に足すことによって、コチュジャン風を再現できます。
また、よりコチュジャンに近い味を再現する組み合わせは以下の通りです。
- 豆板醤+甜麺醤
- 味噌+砂糖+醤油+唐辛子
- 味噌+キムチの素+砂糖+ゴマ油
コチュジャンの辛さと甘さをちょうどよく補い、更に本格的な味に仕上がります。
代用品を使えば、辛さの調節ができて賞味期限も気にする必要がありません。
家庭にある材料で、コチュジャンの代用品を作ってみてはいかがでしょうか?