スキルや経歴が重視され、即戦力になってくれる人が有利になる転職活動。
転職活動では、書類選考から最終面接まで内定をとるために突破すべき段階がたくさんあります。
しかし、重視されやすいスキルや経歴に関しては履歴書を見て判断することができるのではないかと思いますよね。
転職活動は書類選考で合格するとほぼ内定だという声もありますが、
「実際はどうなの？」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「転職で書類選考まで行くとほぼ内定って本当？」という疑問にお答えしたいと思います。
転職で書類選考まで行くとほぼ内定？
結論からお伝えすると、転職で書類選考まで行っても、ほぼ内定ではありません。
なぜなら、大きく分けて次の二つの理由があるからです。
- 書類選考の目的が効率化するためだから
- 書類選考だけでは判断できないことが多いから
転職で書類選考まで行ってもほぼ内定ではない理由の一つ目は、書類選考の目的が効率化するためだからです。
応募者全員と面接をすることになると、膨大な時間がかかってしまいますよね。
書類選考を設けることで時間を大幅に短縮することができるだけでなく、多くの応募者の中から求めている基準を満たしている人だけに絞り込むことができます。
転職で書類選考まで行ってもほぼ内定ではない理由二つ目は、書類選考だけでは判断できないことが多いからです。
書類選考の段階で判断できることは、応募者の基本的な情報、経歴、資格などとかなり限られています。
しかし、企業が本当に知りたいのは、単なる情報ではなく、応募者自身が話す経験や自己PR、そこから見られる人柄、話し方、態度などの部分です。
人がコミュニケーションをとるとき、相手の印象に影響を与えるのは言語情報7％、聴覚・視覚情報93％であると言われています。
このことからもなぜ書類選考だけで合否を判断するのが難しいのか分かりますよね。
転職で書類選考まで行ってほぼ内定になるケースは０ではないですが限りなく少ないと言えるでしょう。
書類選考の通過率はどれくらい？
転職の書類選考の通過率は、約30％です。
この通過率は企業の採用方針や職種、応募者数によって左右されますが、平均するとこの割合になると言われています。
その他の段階と比べてみると、一次面接の通過率は30〜40％、最終面接の通過率は50％となっています。
書類選考で7割の人は落ちてしまうということなので、決して油断はできないですよね。
書類選考の結果はどれくらいで返事がくる？
転職の書類選考の結果が来るまでの期間は、1週間以内が多いと言われています。
企業によって、1日以内、3日以内とばらつきはありますが、共通しているのは合否結果によって結果が来るまでの期間が変わるということです。
書類選考が合格だった場合、企業側は早く次の段階に進んでほしいと思っているので、連絡が早くなります。
一方、不合格だった場合は少し時間を置いてから連絡が来る傾向にあります。
目安として1週間を基準に、それよりも早いか遅いかで、ある程度結果を予想することができるでしょう。
書類選考の通過率を上げるポイント
書類選考の通過率を上げるためには、気を付けるべき次の4つのポイントがあります。
- とにかく丁寧に書く
- 担当者が見やすいレイアウトを意識する
- 退職理由はポジティブに
- 会ってみたい！と思わせる
通過率が30％と低い書類選考ですが、これらのポイントをおさえておくことで、かなり通過率を上げることができます。
それでは一つずつ詳しく説明していきますね。
とにかく丁寧に書く
書類選考の通過率を上げるポイントの一つ目は、とにかく丁寧に書くことです。
書類に目を通した時、丁寧に書かれているかどうかで印象は大きく変わるからです。
書類の字が丁寧だと好感を持ってもらえる可能性が高くなります。
また、誤字脱字や書類の汚れは悪い印象を与えるので、間違ったり汚してしまったりしたときは新しいものに書き直すようにしましょう。
採用担当者の立場に立って、相手が読みやすい書類になるよう丁寧に書くことを心掛けてみてくださいね。
担当者が見やすいレイアウトを意識する
書類選考の通過率を上げるポイントの二つ目は、担当者が見やすいレイアウトを意識するということです。
レイアウトも丁寧さと同様に書類の印象を左右するからです。
スペースがなかったり、単なる文字の羅列では、印象も悪くなり自分の伝えたいことも伝わらないことが多くなります。
「見やすさ」を重視し、書類を見る人への配慮が感じられるレイアウトにしましょう。
退職理由はポジティブに
書類選考の通過率を上げるポイント三つ目は、退職理由はポジティブにすることです。
転職活動では必ずと言って良いほど前職の退職理由について聞かれます。
その理由がネガティブなものであっても、なるべく前向きでポジティブな理由に変えるようにしましょう。
会ってみたい！と思わせる
書類選考の通過率を上げるポイント四つ目は、会ってみたい！と思わせることです。
書類を見る担当者に会ってみたいと思わせることができれば、書類選考を通過したも同然だからです。
会ってみたいと思わせるためには、経歴やスキルなどから自分のアピールポイントをしっかり把握し、それを分かりやすく記載するようにしましょう。
文面からでも人柄が伝わるようなエピソードがあれば尚良いですね。
これらのポイントに気を付けて、担当者の心を掴む魅力的な書類に仕上げましょう。
今回は「転職で書類選考まで行くとほぼ内定って本当？」という疑問にお答えしました。
結論としては、転職で書類選考まで行っても、ほぼ内定ではありません。
その理由としては
- 書類選考の目的が効率化するためだから
- 書類選考だけでは判断できないことが多いから
が挙げられます。
書類選考は内定を決めるためではなく、数多くの応募者から絞り込むためのものです。
さらに、書類選考の段階で判断できることは限定されていて、企業が本当に知りたいことが伝わらないため、書類選考まで行っても内定とは限らないんですね。
本記事を参考に、書類選考でも気を抜かずしっかりと対策するようにしてくださいね。
