XO醤という調味料を知っていますか?
XO醤は、干し海老や干し貝の旨みや唐辛子の辛みが特徴の、香港で生まれた合わせ調味料です。
主に中国料理で使用され、チャーハンや海鮮焼きそばなどを本格的な味わいに仕上げます。
日本では馴染みが薄い調味料なので、XO醤が常備されている家庭は少ないかもしれません。
そんなXO醤を買いに行かずとも、家庭にある調味料で代用できたら嬉しいですよね。
今回は、XO醤の代用品や、代用品で作ることができる料理、XO醤を手に入れられる場所をご紹介します!
XO醤の代用
XO醤は、家庭にある調味料で代用することができます。
更に本格的な味に近づけるための材料も一緒にご紹介します!
オイスターソース
オイスターソースは、XO醤の代用品として使うことができます。
オイスターソースは牡蠣が主原料です。
辛みはありませんが、どちらも海産物が主原料の為、近い風味や旨みを出すことができます。
オイスターソース+αでさらに本格的に!
オイスターソースだけでもXO醤の代用として使えますが、材料があれば更に本格的な味に仕上げることができます!
貝柱や貝ひも、干し海老をプラスする
オイスターソースに、貝柱や貝ひも、干し海老を合わせると、味や風味、食感がグンとXO醤に近づきます。
貝柱や干し海老はXO醤の主原料なので、オイスターソースに加えることで、より再現度が高くなります。
唐辛子やにんにくをプラスする
XO醤の代用品に辛さを加えたいときは、オイスターソースに唐辛子やにんにくを加えます。
唐辛子の量で辛さの調節ができ、にんにくがXO醤の風味により近づけてくれます。
調理過程でにんにくや唐辛子を入れても良いですが、みじん切りのにんにくを油で炒めて、オイスターソースと唐辛子を加えると、より香り高くなります。
XO醤の代用品を使用するメリット
XO醤を頻繁に使わない家庭では、商品を買うことが躊躇われるかもしれません。
そんな時におすすめの代用品。
代用品ならではのメリットもあるんです!
安く調理できる
XO醤は、干しエビや干し貝柱、金華ハムなどの高級な食材を使って作られます。
中には2000円以上するものもあり、XO醤は比較的値段の高い調味料であることがわかります。
オイスターソースはスーパーなどで400~700円ほどで売られています。
オイスターソースを使うことによって、XO醤よりも安く調理することができます!
辛い物が苦手な人でも安心
代用品の大きなメリットは、辛さを調節できるところです。
唐辛子を入れなければ、XO醤から辛さを抜いた料理の仕上がりになります。
子供用は唐辛子抜きで、大人用は唐辛子で辛さを出すこともできる為、代用品の方が使い勝手が良い場合もありますよ!
XO醤は手作りできる?
XO醤は、材料さえ揃っていれば家庭でも作ることができます。
難しそうに感じるかもしれませんが、意外と簡単に作れるんです!
【材料】
- ★桜エビ・・・10g
- ★干し貝柱・・・50g
- ★干ししいたけ(スライス)・・・5g
- ◎長ネギ・・・1本
- ◎ハム・・・5枚
- ◎にんにく、しょうが・・・2かけ
- ◎唐辛子・・・1本
- ・酒、オイスターソース・・・大さじ1
- ・ナンプラー、味噌・・・小さじ2
- ・ごま油・・・大さじ5
- ・サラダ油・・・大さじ2
- ・ラー油・・・小さじ1
【作り方】
- ①★を500ccの水で戻す(戻し汁は使うので捨てない)
- ②水で戻した★をあらみじん切り、◎をみじん切りにする
- ③中火で熱した鍋にサラダ油をひき、ハム以外の◎を香りが立つまで炒める
- ④★とハムを加えて炒め、水分を飛ばす
- ⑤鍋に酒を入れてアルコールを飛ばす
- ⑥★の戻し汁、オイスターソース、ナンプラー、味噌を加えて5~6分煮詰める
- ⑦仕上げにごま油とラー油を加えて混ぜ合わせて完成!
XO醤の代用品でこんな料理が作れる!
XO醤がなくても、近い味わいの料理を作ることができます。
普段作っている一品が、代用品を加えることでいつもと違う風味や味になり、料理のバリエーションも広がります!
XO醤の代用品でできる料理をご紹介します。
中華系の炒め物
代用品のオイスターソースは、海鮮だけでなく、肉や野菜とも合い、炒め物で大活躍します。
組み合わせの例として、”鶏肉×ピーマン”や、”海老×チンゲン菜”、”もやし×卵”など、少ないシンプルな具材でもしっかりと旨みを加え、食べごたえある一品に仕上げます。
肉は、豚、鶏、牛なんでも相性が良いので、わざわざ買いに行かなくても、冷蔵庫にある肉で簡単に美味しい炒め物が作れます。
炒飯
オイスターソースは、炒飯との相性も抜群です。
オイスターソースににんにく、唐辛子、貝柱を合わせたものを使えば、炒めたときに香りが更に引き立ち、お店で食べるような炒飯に仕上がります。
オイスターソースに合わせて、炒飯の具材は海鮮がおすすめです。
海老やイカ、貝などを入れれば、本格的な海鮮炒飯が出来上がります。
スープ
代用品のオイスターソースは、スープでも活躍します。
オイスターソースに含まれる海鮮の旨みが出汁となり、コク深いスープに変身します。
卵だけでも、余り物の野菜を入れても、春雨を加えても、簡単に中華スープが完成します!
XO醤はどこで売ってる?
高級食材で作られる本場のXO醤は、お店によっては置いていない所もあります。
しかし、日本製のXO醤は手に入りやすく、本場のXO醤よりも安い値段で販売されています。
これらのXO醤がどこで買えるのかご紹介します!
大型スーパー
近年は、「イオン」「東急ストア」「業務スーパー」などのスーパーにもXO醤が並ぶようになりました。
しかし、これらのお店に並ぶのは主に日本製のXO醤です。
日本のXO醤のメーカーは、「ユウキ食品」や「エスビー」など。
価格も700〜1200円と、本場のXO醤に比べて安価で手に入ります。
輸入食料品店
輸入食料を専門に扱うお店には、本場のXO醤が売られている可能性が高いです!
大型輸入食品店のコストコには、中国から輸入されたXO醤が売られています。
コストコで販売されているXO醤のメーカー「李錦記」は、オイスターソースを開発した香港大手の調味料メーカーです。
正統派のXO醤で、「このXO醤は間違いない」と口コミ評価も高いです。
他にも新宿にある台湾食材専門、アジアンストアで販売されている「ロウバ朝天」のXO醤も、”食べるラー油”と呼ばれ人気の高い商品です。
ネット通販
手に入れる手段として、最も手軽な方法がネット通販でしょう。
日本のXO醤から本場のXO醤まで、豊富な種類から選ぶことができます。
ネット通販で人気を集めているXO醤は、宮城県気仙沼市にあるフカヒレを専門とする「石渡商店」です。
ほたての貝柱とフカヒレがたっぷり含まれており、旨みを活かすために調味料は最小限に抑えているのが特徴です。
フカヒレにはコラーゲンも含まれています!
おいしくコラーゲンも摂取できるのは嬉しいですよね。
既にご紹介した李錦記やロウバ朝天のXO醤も、もちろんネットで販売されています。
XO醤は、オイスターソースで代用することができます。
XO醤とオイスターソースは、主原料が海産物と共通しているため、近い風味や旨みを感じることができます。
更に貝柱や貝ひも、干し海老をプラスすることで、食感や風味、旨みをXO醤にグンと近づけることができます。
また、唐辛子やにんにくを入れることで、辛さや深い風味を足すことができ、量の調節をして好みの辛さにすることも。
本場のXO醤はネットで簡単に手に入れることができますが、日本のXO醤であれば意外と身近なスーパーに並んでいるかもしれません。
いつもの献立に悩んだら、XO醤で手軽に本格中華を作ってみてはいかがでしょうか?