カレーライスを作る時に欠かせないカレー粉。
シンプルな野菜炒めや煮込み料理にも、カレー粉を少し足すだけで、スパイシーな風味と辛さが加わり、食欲を掻き立てます。
主張が強いスパイスでもありますが、カレー粉は家庭にある他のもので代用することはできるのでしょうか?
カレー粉の代用品や、自宅で簡単にできるオリジナルカレー粉の作り方、カレー粉の代用品で作ることができるレシピなどをご紹介します!
カレー粉の代用
カレー粉は、スパイシーな風味と辛さが特徴のスパイスです。
からあげやピラフ、ドレッシングや煮物など、様々な料理で活躍します。
カレー粉は日本人に馴染みある味となっていますが、家庭にあるもので代用できるものはあるのでしょうか?
カレールー
カレールーは、カレー粉の代用品として使うことができます!
カレールーの塊をそのまま入れると、材料同士が固まってしまったり、とろみがついてしまうので、包丁で細かく刻んだり、おろし器で擦り下ろしてから使いましょう。
ガラムマサラ
ガラムマサラも、カレー粉の代用品として使うことができます!
ガラムマサラにはターメリックが含まれていませんが、カレー粉のような風味や辛さを出すことができます。
ターメリック
ターメリックは、カレー粉のような辛さや味・風味はないので代用できません。
ターメリックは主に食材を色づける役割を持つスパイスです。
辛さはほとんどなく味は少し苦みがある程度で、料理に味が付くほどではありません。
クミン
クミンは、カレー粉の代用として使うことができます!
クミンはカレー粉に含まれているスパイスの内の1つです。
味は少々苦みがありますが、料理で主張するほどの苦みではありません。
炒めることで更に香り高くなるクミンは、肉料理や炒め物と相性が抜群です!
ミックススパイス
様々なスパイスやハーブを調合したミックススパイスも、カレー粉の代用として使うことができます。
カレー粉やガラムマサラも、代表的なミックススパイスの1つです。
ミックススパイスには様々な種類があります。
七味唐辛子もミックススパイスに含まれ、辛さを出したい時にカレー粉の代わりに使うことができます。
しかし、配合されているスパイスがカレー粉とは異なる為、カレー粉と同じような風味にはなりません。
カレー粉の代用品を使うときの注意点
スパイスは風味や辛さが強いものが多いです。
足しすぎてしまった後に味を整えるのは難しい為、分量には気を付けなければなりません。
代用品を使うときの注意点をご紹介します!
カレールーは入れすぎないようにする
カレールーには、様々なスパイスや旨味成分のブイヨン、果物や砂糖、とろみ成分などが含まれています。
その為、カレー粉を入れすぎてしまうと全体の味が濃くなってしまったり、料理にとろみが出すぎてしまいます。
スパイス類は辛さや色を確認する
スパイス類を代用品として使う場合は、辛さや色を確認しながら使います。
例えばガラムマサラをカレー粉の代用として使う場合、ガラムマサラはカレー粉のような色はつきません。
しかし風味や辛さはカレー粉と同じようにあるため、色が薄いといって入れすぎてしまうと辛すぎる仕上がりになってしまいます。
色だけで判断せず、分量に注意しながら作りましょう。
どのスパイスも少量ずつ加えて、味を確認することが大事です!
カレー粉の代用品でどんな料理が作れる?
カレー粉がなくても、代用品で風味や味、辛さを再現することができます。
これらの代用品で、どのような料理が作れるでしょうか?
カレー
カレーを作る時に1番味が安定する代用品は、やはりカレールーです。
とろみ成分で、日本人の口に合ったトロトロでまろやかなカレーが仕上がります。
また、ガラムマサラ+ターメリック+クミンの組み合わせで本格的なカレーを作ることもできます。
他にも、カレー粉とほとんど同じスパイスが含まれているガラムマサラだけでも代用できますが、通常のカレーよりも色が薄く仕上がります。
メーカーによって、同じガラムマサラでも辛さや風味が違うため、
「色が薄いだけで味や辛さはカレー粉と全く同じ!」
という場合や、
「色も薄いし香りも辛さも物足りない…」
ということもあるかもしれません。
ドライカレー
カレールーはドライカレーを作る時にもおすすめです。
調味料やスパイスを加えなくても、カレールーだけで味が整ったドライカレーを作ることができます。
少量でもしっかりと味がつくので、入れる量には気を付けましょう。
タンドリーチキン
ガラムマサラ+ターメリックで、色も味もカレー粉を使った時と同じようなタンドリーチキンが作ることができます。
カレールーを刻んで使うと、子どもも食べやすいマイルドな辛さに。
ムニエル
魚にクミンと塩で下味をつけて、エスニックな風味で食欲そそるムニエルができます。
クミンと魚の相性は抜群です!
クミン風味の魚のソテーもおすすめです。
自分でオリジナルのカレー粉を作っておくのもおすすめ!
カレー粉には様々なスパイスが含まれていますが、とても簡単に作ることができます!
気になるスパイスを加えて、自分だけのオリジナルの味に仕上げることも!
作り方とオリジナルカレー粉のメリットをご紹介します。
カレー粉の作り方
【材料】 ※全てパウダーを使用
ガーリック | 小さじ1 | にんにくの風味・旨み |
---|---|---|
クミン | 小さじ1/2 | カレーらしいエスニックな風味 |
クローブ | 小さじ1/2 | 辛み・独特な甘い風味 |
コリアンダー | 小さじ1/2 | 辛み・エスニックな風味 |
シナモン | 小さじ1/2 | 甘い風味・甘み |
★ブラックペッパー | 小さじ1/2 | 辛み |
★ジンジャー | 小さじ1/2 | 辛み・臭み消し |
カルダモン | 小さじ1/3 | スパイシーな風味と味・辛み |
ターメリック | 小さじ1/3 | 色づけ |
ローリエ | 小さじ1/4 | 爽やかな風味・臭み消し |
オールスパイス | 小さじ1/4 | スパイシーな風味と味 |
★チリペッパー | 小さじ1/4 | 辛み |
★は辛みを加えるスパイスです。
辛さを抑えたい場合は、★のスパイスを少な目にします。
①フライパンにすべてのスパイスをいれて火にかける
②焦がさないように炒る
③荒熱をとって密閉容器に入れ、冷暗所で保存する。
④全体が混ざるように容器を時々転がし、1か月ほど熟成させて完成!
オリジナルカレー粉を作るメリット
市販のカレー粉も美味しく様々な料理で使えますが、カレー粉を自ら作るメリットもあります!
カレーの味に深みが出る
カレー粉は、手作りをしてから1か月ほど熟成させて使うことができますが、3~6か月ほど経った頃が特に風味が良く出ます。
加えるスパイスが増えるほど味に深みもでるため、市販のカレー粉よりも味わい深いカレーが仕上がるかもしれません。
辛さや香りを自分好みに調整できる
辛さや香りを自分好みにできることが、オリジナルカレー粉の1番のメリットと言ってよいでしょう。
少し配分を変えるだけでも違った仕上がりになり、更に新しくスパイスを加えれば、新たな味の発見になります。
例えば、
- チリペッパーを省くと甘口に!
- 旨みを出したい場合は、ガーリックを多めに!
- クミン、コリアンダー多めで、インド風カレーになります!
- 他にも、陳皮などを加えて爽やかな風味をプラスしても◎!
カレー粉は、
- カレールー
- ガラムマサラ
- クミン
- ミックススパイス
で代用することができます。
ターメリックもスパイスですが、料理を黄色く色づける目的で使われ、辛さや味・風味を出す役割はほとんどない為、カレー粉の代用にはなりません。
カレー粉を手作りすると、自分好みの辛さや風味に仕上げることができます。
気分によって辛さを足したい場合や、「子どもの為に辛さを抜きたい!」といった場合にも柔軟に対応できるので、オリジナルカレー粉はおすすめです!
苦手な辛さや風味は省き、好きなスパイスを加えて、自分好みのカレー粉を作ってみてはいかがでしょうか?