生クリームを1回で使い切るのは難しいです。中途半端に余った生クリームが、冷蔵庫に入ったまま数日経過してしまうことがあります。
開封後、数日なら料理に使用してもいいのか?それとも捨てるべきなのか?迷いますよね。
生クリームは値段が高いので、できれば捨てずに使いたいと思うのが正直なところ。しかし実際は、どうなのでしょうか?
今回は、生クリーム開封後の賞味期限について紹介します。
生クリーム開封後の賞味期限
生クリーム開封後の賞味期限は、当日または翌日中。
生クリームは原料の生乳から、乳脂肪分を取り出したものだけで作られています。それ以外に、防腐剤などの添加物は一切入っていません。
そのため生クリームは開封後、空気に触れて雑菌が入ることで、そこから劣化が始まります。
開封後、当日または翌日以降の生クリームは、腐った状態といえます。
生クリーム開封後の賞味期限切れを食べても大丈夫?
生クリーム開封後の賞味期限切れを食べるのは危険です。
先程も述べましたが、生クリームは開封し空気に触れることで、雑菌が入り劣化が始まります。
あの紙パックの中で、刻々と菌が増殖している状態です、開封後に賞味期限切れの生クリームは食べるのは絶対にやめましょう。
そもそも賞味期限とは何か?それは「おいしく食べることができる期限」です。
この期限が過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではなく、味や品質は落ちますが腐っていなければ、食べても問題ないとされています。
「ならば、生クリーム開封後の賞味期限切れを食べてもいいのでは?」と思うかも知れません。
しかし賞味期限には、前提条件があります。
そのため、開封後の生クリームは賞味期限の限りはなくなり、すぐに食べきる必要があります。
生クリーム開封後に固まった物は賞味期限切れ?
生クリーム開封後に固まった物があれば、賞味期限切れの可能性が高いです。
生クリームに固まりができる理由には、2つの可能性があります。
- 振動や温度変化によりできた固まり
- 腐敗によりできた固まり
振動や温度変化によりできた固まり
生クリームは見る限り、液体にしか見えません。しかし、実は小さな脂肪分がたくさん浮いています。
その脂肪分が振動により、ぶつかり合いながらくっつくことで、大きな固まりになります。
これは温度も関係しており、生クリームを保存する適正温度よりも高い場合、固まりができやすくなります。
この理由の場合でできた固まりは、未開封で賞味期限内であれば、食べても問題ないとされています。
腐敗によりできた固まり
生クリームは腐敗がすすむと、水と脂肪分が分離し固まりができます。その固まりは、脂肪分だけではなく雑菌やカビが固まったものかもしれません。
開封後に固まりがあり、それ以外に酸っぱい臭いがあれば、賞味期限切れ=腐っていると判断していいでしょう。
生クリーム開封後に賞味期限が切れたらどうなるの?
生クリーム開封後に賞味期限が切れると、いくつかの腐った状態が見られます。
生クリームの腐った時の特徴
- 酸っぱい臭いがする
- 固まりが浮いている
- 生クリームの色が黄味がかっている
酸っぱい臭いがする
生クリームが開封後に賞味期限が切れると、すぐに気付くのが臭い。賞味期限が切れてから、そこまで日数が経過していない場合でも、腐っていると酸っぱい臭いがします。
固まりが浮いている
先程も述べたように、腐敗が進むことで脂肪分が分離し雑菌などの固まりができます。この固まりは白色や、腐敗が進むと緑色やピンク色の固まりができることもあります。
生クリームが黄色みがかっている
生クリームは、最初からやや黄味がかっています。これは、原料の生乳の影響。牧草には牛の乳を黄色くする成分が入っているため、それで作られる生クリームは黄味がかっています。
しかし、腐敗がすすみ酸化すると更に濃い黄味色に。違和感のある黄味色に変色していれば、腐っていると判断できます。
生クリームとホイップクリームの賞味期限の違い
スーパーに行くと、生クリームの横にホイップクリームが置かれています。
それでは、違いを見てみましょう。
生クリーム
原材料 | 生乳のみ(牛の乳) |
---|---|
添加物 | 無し |
開封前賞味期限 | 10日程度 |
生クリームの原料は生乳(牛の乳)のみ。添加物は一切入っていないため、日持ちしません。
生乳を贅沢に使った生クリームは、牛乳を最大限濃くした味わいでコクがあり、口溶けが良いです。その分、値段が高くホイップクリームに比べると倍以上します。
ホイップクリーム
原材料 | 植物性脂肪が主な原料 |
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添加物 | 乳化剤、安定剤、香料など |
開封前賞味期限 | 1ヶ月以上 |
ホイップクリームは、動物性脂肪が含まれている場合もありますが、主に植物性の油を原料に作られています。
味は生クリームに比べると、さっぱりとした味わい。また安定剤や防腐剤が入っているため、賞味期限が長く値段も安いです。
開封後の賞味期限の違い
生クリーム | 当日もしくは翌日 |
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ホイップクリーム | 3日~1週間程度 |
開封後の賞味期限は、これだけ違います。
開封前の方が賞味期限の差は大きいですが、開封後でもこれだけ違うのは、やはり添加物の有無でしょう。
生クリーム開封後は賞味期限が切れる前に使い切ろう
生クリームは、添加物が一切入っていないデリケートな食べ物。開封後は賞味期限が切れる前に、使い切ることが大切。
余った生クリームのおすすめの使い切り方を紹介します。
- 珈琲や紅茶にトッピングする
- プリンやスイートポテトなどのスイーツに使う
- クリームパスタや、グラタン、ポタージュに使う
余った生クリームはメインで使うより、トッピングや牛乳の代わりに使うのがおすすめ。生クリームが入ることで、コクが出て一層おいしくなります。
生クリームの開封後、使い切る方法に困ったら試してみてください。
生クリーム開封後の賞味期限は、当日または翌日までに使い切りましょう。
理由は、生クリームの原料は生乳(牛の乳)以外に、添加物や防腐剤は一切入っていないので、開封し空気に触れた瞬間から劣化が始まります。
開封後は賞味期限に関わらず、できるだけ早く使い切ることが大切です。