ハムスターを飼っていると、その愛らしい仕草故に、いろいろな食べ物を与えてみたくなりますね。
頬を膨らませながら食べている様子を見るのが癒しという方も多いでしょう。同じものを食べてハムスターと時間を共有したいという方必見!
今回はハムスターがみかんを食べられるのか解説します。
与える頻度や絶対に避けるべき与え方についても詳しくご紹介。ハムスターが健康に長生きするために知っておいて損はない知識ばかりです。
ハムスターはみかんを食べる?
ハムスターはみかんを食べます。ただし与え方には注意が必要です。
なぜならみかんは水分と糖分が高いため、量を間違えるとハムスターの健康を害する原因になってしまうから。美味しそうに食べているからと言って、何粒ものみかんを一度に与えるのは止めましょう。
糖分過多、水分過多にならないようたまにあげるご褒美おやつ程度に留めておきましょう。
ハムスターはみかんの皮や種は食べる?
ハムスターはみかんの皮は食べられません。
みかんの皮に含まれるリモネンという成分が刺激になり、手や体に付くとパニックになることもあります。みかんを与えるときは必ず皮をむいて、実の部分だけをあげるようにしましょう。
また同様にみかんの種も食べられません。
みかんの種はハムスターにとって中毒性があると言われています。ひまわりの種を食べられるのならみかんの種も、と考えてしまいがちですが決して与えないで下さい。
ハムスターの歯は鋭く、場合によってはみかんの種も細かく砕けますが、絶対に飲み込まないように注意しましょう。
ハムスター以外の動物、例えば犬や猫でも、種は消化出来ないので積極的に与えないというのが定説です。
ハムスターにみかんの与え方と与える量
ハムスターにみかんを与える場合は、与え方と量に注意しましょう。
また与える量は5~10mm角のサイズが適量です。重さにすると1~2g程度で十分。ハムスターが両手で持ち上げられる量を目安にしましょう。
みかんは水分が全体の87%と、非常に水っぽく傷みやすいため、ハムスターに一度に与える量はその都度食べきれる分のみにして下さい。
ハムスターにみかんの加工品は与えても大丈夫?
ハムスターにみかんの加工品は与えない方が良いでしょう。
みかんの加工品と言えば、例えば缶詰などは甘いシロップで味付けされたものが多く、通常のみかんよりも甘く柔らかいのが特徴です。
与えた場合、ハムスターは喜んで食べますが、その味に慣れてしまうと通常のみかんはおろか、ペレットなどの食事も拒否するようになってしまっては大変危険です。
ハムスターの健康を気遣うなら、みかんの加工品は与えないで下さい。
ハムスターにみかんを食べさせる時は量に気をつけよう
ハムスターにみかんを食べさせる時は量に気を付けて、与え過ぎないようにして下さい。
みかんは糖分が多いため、食べ過ぎると高血糖や糖尿病になってしまいます。またみかんの水分によりハムスターが下痢を引き起こすこともあり、気づかないうちに脱水症状になって最悪の場合死に至るケースも。
たかがみかんくらい、と考えてしまいがちですが、ハムスターの体はとても小さいので少しの判断ミスが後々取り返しのつかない事態になることがあるのです。
ハムスターはみかん以外の柑橘類は食べる?
ハムスターはみかん以外の柑橘類を食べますが、モノによってはあまり好まないかもしれません。なぜならハムスターは甘味は好きですが、逆に酸味は苦手とする個体が多いからです。
ハウスみかんやいよかんなどの比較的甘い柑橘類は好んで食べるけれど、はっさくやキンカンなどの酸味がある柑橘類は食べない個体もいるでしょう。
食べさせたけれどあまり好きではないみたい、と感じたら与える必要はありません。
また柑橘類に含まれる代表的な成分ビタミンCについては、ハムスターは体内で作る機能が備わっているため、やはり好まないのに積極的に与える必要はないと言えます。
みかんを与えるかどうか国によって違う?
実はハムスターにみかんを与えるかどうかは、国によって違いがあります。
- 日本:「食べられるもの」として分類。注意点はあるものの「食べられない」ということはない。
- アメリカ:「与えるべきでない」ものとして分類。みかんに含まれる酸が消化不良を招いたり、歯に悪影響を与えることも指摘されている。
いずれにしてもみかんそのものに毒性があるわけではなく、食べたら即死に至るようなものではないというのが共通の前提です。アメリカでは毒性はないにしても、食べ過ぎると健康を害する恐れのあるものをわざわざ与える必要性はないという考えのようです。
ハムスターはみかんを食べるのか解説しました。
- みかんは食べるが皮や種、白筋も全て取り除く
- 量は1回2g、月2回未満
- みかんの加工品はNG、他の柑橘類は様子を見て
一緒にいるととても癒されるハムスターに美味しいものをあげたい気持ちは飼い主共通でしょう。
みかんやかんきつ類であればそれは禁止事項ではありませんが、与え方を誤るとハムスターの寿命を縮めかねないということを肝に銘じて下さい。
ハムスターは体が小さい分、寿命も2~4年程度と本来長く生きられる種族ではありません。そんな中でも長く健康に暮らしていくために、おやつであっても適量を守って食べさせるよう十分気を付けましょう。